食物の咀しゃくについて

子供の頃から「ある程度の硬さ」のある食品を摂ることは、顎骨の発育、歯や口の健康、更には全身の健康な成長へとつながります。また、よく噛み味わう力をつけることで味覚が豊かになり、楽しい食事が精神的にも表情や発音、運動機能にも作用、良い子を育てます。健全な歯や身体をしていても、年齢と共に身体の機能は劣りますし、様々なストレスを受けたり、歯の数が減ることで病気のリスクは高まります。咀嚼(噛むこと)は脳の働きを活発にさせ、よく言われる「指の運動」等と同じように大切。早い時期からご自分の歯を大切にし、病気や認知症を予防しましょう！一緒に食べると栄養面、食材の持つ力で身体に良い作用、影響のある食品も色々ありますね！毎日ちょこっとご家庭で工夫して食べるのも楽しく長続きの元♪。

［ 参考文献 ］
柳沢幸江、田村厚子、寺元芳子、赤坂守人：食物の咀嚼筋活動量、
及び食物分類に関する研究。
小児歯科学雑誌　27（1）, 74-84, 1989

執筆者プロフィール ／ 清水百合
歯科医師 料理食育研究家
順天堂大学大学院 医学研究科 加齢制御医学講座 協力研究員